WWDCでMacPro 2019の発売が発表されました。ボブズマック的に分析をして見たいと思います。
詳しくはまだわからないけど、知りたいところ。
まずはGPUに関する疑問
- グラフィックボード(GPU)はMPX Modulesしか使えないのか?
アップルのMacPro Technical Specificationsのページの写真(下写真)を見てみると社外のGPUの電源を取ってくださいといわんばかりのソケットが、、、。
市販のGPUが使用可能であればAMD Radeon Pro 580X搭載の安いモデルの購入で十分という気がします。
今回のMacProのセールスポイントの一つである「AMD Radeon Pro Vega II Duo x 2」Radeon VIIのアップデート版のGPUが4つ!「Infinity Fabric」というAMD GPU新技術の可能性は感じなくも無いですが、動画作成の現場においてもそこそこのGPUで事足りるのが事実なんですよね。GPUよりCPUに投資した方が投資効率がいいんですよね。
出荷数の少ない特別な構成の為に対応するソフトも本当に少ないかと。Adobeが本気でその環境に向けてソフトの開発をするとは思えません。
結果、BootCampで3Dゲームのベンチマークで自慢するぐらいしか無いんですよね。
次は内蔵のSSDに関する疑問
- 最小構成の256GBのSSD以外は すべてx2、例えば1Tは512GBが2枚。その構成はもしかしてRAID仕様?
単に利益を考えた商業的なものだとも思えますが、先に発売されるRyzen。ひとまずは対応した最大5,000MB/sのSSDが発売されるようです。読み2,600MB/s、書き2.700MB/sでは発売時にインパクトが弱いかな。現行のMacBook Proでも読み最大3,200MB/sですもんね。
その控えめな数字は実はRAIDでの使用を考慮した設計だからで、2枚のRAIDで超高速!なんて仕様だとかなり萌えます。
次はメモリのソケットに関する疑問
- メモリモジュールはエントリーモデルはソケット数が少ない?
CPUの構成によってマザーボードを微妙に変えてきますかね。8コア、12コア、16コアは6ソケット。24コア、28コアは12ソケットとか(この2種は12ソケット確定ですが)。Technical Specificationsを眺めているとそういう気がします。
5999ドル(約65万円)は4ソケットの可能性もありそうですね。
「MacPro 2019なんていらない」という理由はこれたったひとつ。でも、5年以上使おうと思ったら、、、。
- PCIe 4.0ではなくPCIe 3.0だから
MacPro 2019の発売よりも前にPCIe 4.0対応のAMD Ryzenが登場予定です。マザーボード各社もPCIe 4.0対応のようですし、PhisonからはPCIe 4.0 x 4のNVMe SSDも発売される予定です。2020年頃にはそういう商品も沢山流通を始めるでしょう。発売直後のMacPro 2019は対応していませんが、、、。
PCIe x4に準じて動作するThunderboltも新しい4の規格が発表されたとしても、サードパーティーからThunderbolt 4.0 PCIボードなんてのはおそらく発売されません。PCIe 3.0の規格の方が速度が遅いから。
過去を振り返ってみると、MacPro 2008とその後に発売された2009〜2012(MacPro 5.1)までのアーキテクチャーは大きく異なります。その為、色々と手を加えて延命(拡張性)能力は大きく違いました。
Intelも限りなく近い将来PCIe 4.0に対応してくるでしょう。MacPro 2013はGPU周りも再設計が必要な構造でしたが、MacPro 2019はマザーボードの再設計だけでいいので、予想としては2020年、遅くとも2021年にはバージョンアップ版がでる可能性は高い気がします。