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M1 MacとAVアンプを接続して空間オーディオを楽しむ「Macでサラウンド」

Mac SurroundDolby Atmos

MacでAVアンプと接続してサラウンド環境を構築している人があまりいないのか情報が少ないんですよね〜。

「空間オーディオ」が登場したので、Macでサラウンドを導入しようというユーザーも増えるんじゃないでしょうか。

サラウンド環境をMacを運用してきた筆者として「Macでサラウンド」ならではの苦労とメリット・デメリットを書き記していきます。

Macで本格的なサラウンド環境を整えるのであれば最低限必要なものが以下になります。

  • AVアンプ(Dolby Atmos対応が望ましい)要HDMI入出力(4K/60Mhz以上対応が望ましい)
  • 最低5.1chのスピーカー(フロントスピーカー、センタースピーカー、サブウーハー、サラウンドスピーカー)
  • ドルビーアトモス環境を満喫しようとすれば5.2ch(5.1chに上方向もしくは天井のスピーカーを左右ひとつずつ追加)

まあ、わかりやすくいえば5.1chは前面にスピーカー2つ。真ん中にセンタースピーカー(こいつは主に映画等でセリフを担当)。音楽の低音を増強させるためのサブウーハー。サラウンドを担当する後ろか横に置くスピーカー2つ。

それにそれぞれのスピーカーを制御するAVアンプがあればいい。私が使っているAVアンプなんかDENONのAVR-X550BTで実売価格は2万5千円程度です。

背面のスピーカーは頭の上から斜めに配置

スピーカーもコツコツとハードオフで集めてきたものなのですべてをアンプを含めてトータルしても8万もかかっていない。一昔前の本格スピーカーが格安で落ちていたりするのがオーディオの楽しみでもありますしね(このあたりは主観が大いに入るので割愛します)。

私の使用環境での一番の落とし穴がAVアンプは相性問題がシビアである事。特に映像出力。

私は32インチの4Kディスプレイを3008×1692という解像度で使用している(この解像度はAppleの6Kディスプレイ「Pro Display XDR」とサイズと表示解像度が同じ)、サブのディスプレイは27インチのWQHDディスプレイを利用しています。

簡単図解するとMac(PC)でAVアンプと接続するのは、下記のようにどちらかのモニタに出力する途中のHDMIをAVアンプを中継するだけといういってシンプルな接続方法だ。

しかし実際に接続してみるとそうはいかない。

実はほとんどのAVアンプはWQHDの出力に対応していない為、WQHDのモニターをそのまま使うことはできません(フルHD表示になります)。また、4Kモニターを接続する際にもにも注意が必要です。私の環境で使用している4K(32インチ)の拡張表示(3008×1692)には、ほぼ対応していないので、4Kで表示するしかありません(32インチのモニターを4Kのピクセルバイピクセルで使うのは字が小さいので日常使いは結構きびしいです)。

YAMAHAのカスタマーサービスに問い合わせてもWQHDのモニタに対応しているAVアンプは弊社にはありませんとの回答(ネット上にはWQHD接続した例もゼロではないので真実は不明)。

ケーブルによっては4Kモニタ、WQHDモニターをともに認識しないケースもあるようですのでケーブル選びにも注意が必要です。

※上記のXは不具合ありの意味です。

※AVアンプ経由で4Kの拡張表示(3008×1692)に対応しているUSB to HDMIケーブルがないわけではありません。ピクセルバイピクセルのWQHD表示は利用不可のようです。

ではどうすればよいか?とりあえず、私の場合は実証実験を進めるにあたって、下記の図ような方法をとりました。

MacからAVアンプにHDMI接続ができており、モニターに問題なく出力(表示)さえ出来ていれば問題ないありません。AVアンプのリモコンでの設定するにも、アンプを通して出力したモニターが必要になります。

27インチのWQHDモニターをフルHD表示で接続する方法もあったのですが、あまりにも文字が巨大で画面がボケボケなので今回は23.6インチのフルHDモニターをサブディスプレイとして使いました。

AVアンプは別にメインのモニターと接続してやる必要はありません。音声データを送ればよいだけですので、どのモニターの間にAVアンプをいれても大丈夫です。

WQHDディスプレイ等をメインで利用されている方はそちらをMacと直接つなぐようにしてください。

※M1のノートパソコンのユーザーは外付けのモニターが1つしか接続できませんので、4K表示の4KモニターもしくはフルHD表示のモニターのどちらかを利用必要があります。WQDHモニターは利用可能ですがフルHDでの表示になります。

「Apple TV 4K」と「Mac」でのAVアンプの制御の違いについて少し説明します。

MacからAVアンプに接続すると強制的に「Murti Ch in」というモードになるので、選択可能なモードはこれだけになります。

  • Stereo(サラウンド処理をおこなわずに2チャンネルステレオ音声を再生するモード)
  • Direct(ソースに収録されている音声のまま再生するモード)
  • Multi Ch Stereo(ステレオサウンドをすべてのスピーカーで楽しむモード)
  • Virtual等(フロントスピーカーやヘッドホンでサラウンド効果を楽しむモード)
  • Multi Ch in(このモードは、マルチチャンネルのPCMで収録されたディスクの再生に適したモード)

Apple TVの場合はこのあたりが便利に作られていて、サラウンドでないステレオ音源の場合は入力信号「2チャンネル」で利用可能なので、「2チャンネルソースを5.1または7.1チャンネルで再生するモード(※以降「擬似的なサラウンド再生」と表示します)」である「Dolby Surround(Dolby PLII)」や「DTS Natural X(DTS Neo 6)」を選択可能です。また、サラウンドに対応している音源の時は自動的に「Murti Ch in」に自動で切り替わってサラウンドの音源を再生してくれるので便利です。

「※2」がついているのが、2チャンネルソースを5.1または7.1チャンネルで再生するモードです。

通常DVDやブルーレイプレイヤーで再生する場合はそれぞれに対応した再生モードに自動で切り替わります。例えば「ドルビーデジタル」対応のDVDをAVアンプ経由で再生すると「(ドルビーマーク)+DD」と表示されサラウンド再生が始まります。

AVアンプでは通常、サラウンド対応している音源を再生すると。下記の表のように対応した音源に合わせて「サウンドモード」が自動的に選択されます。例えば「Dolby Digitalの音源であればDolby Digitalが自動的に選択」「DTSの音源であればDTSが自動的に選択」。

MacやApple TV場合は基本的にそうならず、サラウンド再生は「Murti Ch in」(マルチチャンネル)モードで再生される事になります。

Macの場合は特にAVアンプに接続すると「2チャンネル」の出力ができずに、強制的に「Murti Ch in」(マルチチャンネル)になります。そのために「擬似的なサラウンド再生」が利用できません。

サラウンドはサラウンド。ステレオはステレオで再生され、擬似的なサラウンドの再生機能が利用できないということになります。

DENONのAVアンプの場合は通常下記のサラウンドモードが本来は利用可能です。AVアンプを使ったことがある方ならわかると思いますがサラウンドに対応してない音源でも擬似的にサラウンドで再生することができる機能があります(テレビで放映中の映画を再生するとき等に利用)。

これの機能が「擬似的なサラウンド再生」である「Dolby Surround(Dolby PLII)」や「DTS Natural X(DTS Neo 6)」ということになります。

「擬似的なサラウンド再生」が利用できないことの何が問題なの?

Windowの場合は「Netflix」「Amazon Prime Video」はともにアプリが存在しアプリで再生することでサラウンド対応のコンテンツをネイティブにPCから楽しむことができます。

上記の写真ははMacBook ProのブートキャンプでWindowsの「Netflix」「Amazon Prime Video」からサラウンド環境を楽しんだときのものです。Windowsの場合はDVDやブルーレイの再生と同じく音源の種類に応じて自動的に切り替わります。

MacはNetflix・AmazonPrime・U-NEXTでサラウンド再生ができません。

Macではブラウザ経由でMacはNetflix・AmazonPrime・U-NEXTを再生するしかありませんので、Windowsのようにアプリ経由でネイティブにサラウンド再生ができません(ブラウザがサラウンド再生に未対応の為)。

本来はAVアンプの機能「Dolby Surround(Dolby PLII)」や「DTS Natural X(DTS Neo 6)」という擬似的なサラウンドを利用することでブラウザで動画を再生した時にもある程度、迫力のあるサラウンドを楽しむことができるのです。

でもMacでは強制的に「Murti Ch in」(マルチチャンネル)に固定されるので、ブラウザでNetflix、AmazonPrimeやAbema TV等を再生した時には単純に左右のスピーカーからのみのステレオ再生となります。後ろのサラウンドススピーカーとセンタースピーカーはただのお飾りになってしまいます。

本当はWindowsのように「Netflix」「Amazon Prime Video」の専用アプリがMacにも存在していればいいのでしょうが、現実はそうではありません。

わざわざMacで動画見なくても、Apple TV使えばいいんじゃないのかといわれるのですが、ソファーに座って大型TVで映像を楽しんでいる時間は別ですが、メールの告知が来たり、Messengerが来たりしたときに映像を止め、ちょいとよけて作業ができるのがパソコン(デスクトップオーディオ)の醍醐味なんですよね。一人でいる環境の時には全てがひとつのMacで作業できると便利ですよね。

仕事をしながら別画面でBGM程度にミュージックビデオやネット番組を流すという用途も結構便利なものです。そういうときに「擬似的なサラウンド再生」が使える使えないの差は大きいのです。

実はUSBから光出力を利用してAVアンプと接続すると回避できたりもするのですが、その接続だと「空間オーディオ(等のリアルサラウンド)」は使えなくなります(このあたりはまた別の機会に解説しようと思います)。

Apple TVやiPad、iPhoneのARM CPU搭載機にはすでに「Netflix」「Amazon Prime Video」のアプリはあるわけですから、簡単に移植してM1 Mac版をリリースすることは可能だと思います。

上記のようなサラウンド再生対応の動画再生アプリが広がれば一気にオーディオユーザーもMacを利用し始めるのでは無いかと思います。

難しい話ばかりしましたが、MacとAVアンプ接続して使うことは本当に簡単です。

MacからHDMIケーブルでAVアンプに接続できている。AVアンプの表示が「Murti Ch in」になっている。Macの画面がAVアンプのHDMI出力から接続したモニターに映っている。たったこれだけです。

上記のリンクに音源を再生する前に設定しないといけない「Audio MIDI設定」の設定方法を書いていますのでご参考ください。

「Macでサラウンド」MacとAVアンプを接続して「サラウンド」を体感しよう(基礎編)にサラウンド環境がきちんと構築できているかチェックする方法を記載していますのでそちらもご参照ください。

設定が終わりましたか?ではAppleの空間オーディオを楽しんでみましょう。

空間オーディオを楽しむ前に「ミュージックアプリ」の環境設定のドルビーアトモスをダウンロードにチェックを入れるのを忘れないでください。

ここにチェックを入れないとただのステレオ再生になりますからね。

「空間オーディオ」のお好きな曲を再生してサラウンドスピーカーやセンタースピーカーからきちんと音が出ていれば成功です!

これから増えるのでしょうが、現状でも結構な数の「空間オーディオ」に対応した音源があります。

「Dolby Atmos」未対応の私の場合は5.1ch環境で視聴の感想ですが「音の音圧が増えた」ていった印象で、新しい時代の音楽再生の時代が来たんだと「空間オーディオ」を楽しむことができました。特にジャズとかクラッシックは生演奏をお店やホールで楽しんでいる雰囲気がして仕事中のBGMにも良さげでした。

最近の曲も聴いてみましたが、クラッシックやジャズとは違い低音に迫力があり「空間オーディオ」で再生する事前提で作っている曲などもあり、さらに迫力のある空間オーディオが楽しめました。

ライブ感や取り込まれる空間と新しい音楽の配信の未来。その両方を楽しめる気がしました。

※Monterey macOS 12のベータ版(21A5534d)での検証であり、Apple MacMini M1 2020とDENONのAVR-X550BTでの運用レポートです。異なる環境の場合は異なる結果になる事もあることをご了承ください。

サラウンド関連の情報はこちらからまとめてみることができます。

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