なぜか、あまり使ってないと赤みがかったピンクに色づくAppleの純正ケーブルですが、無水アルコールで拭いても、アーマーオイルで拭いてもなかなかきれいになりません。
Air Pods等を普段は使っているので、あまり使用頻度がない有線イヤホンと変換ケーブルです。
ちゃんと保管しておくもので、一日中外でリモート対応をしなければならないことがあり、Air Podsのバッテリーが持たないので再登場となりました。
久しぶりに、引っ張り出してきたらこの有様です。
ケーブルがピンクになるのは実はコレ「ピンキングによる変色現象」の影響のようです。
「日本電線工業会」のHPにある資料(ピンキングによる変色現象)によると
白色や黄色などの明るい色のEM電線・ケーブルでは、使用環境によっては「ピンキング」と呼 ばれる黄色あるいはピンク色の変色現象が見られることがあります。
これは、ノンハロコンパウンド材料のベースポリマーに含まれるフェノール系の酸化防止剤が働い たあと、黄色あるいはピンク色に変色することにより発生します。 なお、このピンキング現象は材料の分解を伴いませんので、材料物性の変化は生じません。
ピンキング現象は暗所、酸化性ガス(NOx,SOx など)の存在、アルカリ雰囲気での高温多湿など の発生条件があり、例えば以下のような場所ではピンキング現象が発生する可能性があります。
- 幹線道路沿いの建物内
- エンジン式フォークリフトを使用している倉庫内
- アルカリ成分を含むダンボールや紙に直かに梱包されている状態で保管されている場合
このピンキング現象を防止するには、発生条件がそろわないようにする必要があります。例えば、 以下の通りです。
- 明るい環境ではピンキング現象は発生しづらくなります。また、ピンキング現象が発生したとしても、光に当てることによりある程度まで回復することがあります。
- 酸化性ガスが接触しないように、プラスチックの袋に入れて密閉して保存します
光に当てることで回復とありますのでとりあえず、天日干しをしてみることにしてみました。
発生条件から考えると、近くに紙類や段ボールがあるからでしょうか。でも、結構ピンクになった話は聞くので誰にでも起こりえる問題かと思います。
より効率よく効果が出るように真っ白の厚紙の上に「Lightning-Mini pin cable」「Apple EarPods with 3.5mm Headphone Plug(有線イヤホン)」を太陽光の下で天日干しをします。
- 途中全体に直接太陽が当たるように30分程度でひっくり返します(気にならなくなるまで繰り返す)。
- かなりまぶしいので色の変化の確認は室内で確認しましょう。
- やわらかい素材の特性上うまく表面に光をあてたい面が上にこない場合は、養生テープ等で固定します。
- 私の感覚的には片面30分も太陽光に当てれば十分という印象です。
- 光の当たらない接続部等は手で隙間を作って日光浴をケーブルと共にしてください(笑)。
太陽に当てるだけでケーブルがきれいに戻りました。
思った以上に効果が高く非常にきれいになりました。たった太陽に当てるだけでいいんだ。無水アルコールで苦労したあの時間は何だったのか。
ほんとにお庭に置いておくだけなので誰でもできます。ピンクになってイラッときている方は是非お試しください。
その素材そのものの材料の分解(素材の劣化やカビ等)を伴わないというの安心な点です。
電子機器ですので、突然の雨にきをつけ、天気の悪い日は避けてください。