Thunderbolt3は40Gbps(5000MB/s)と多くのサイトで広報されていますが、実際の転送レートは最大2,750MB/s。でも、40Gbps近くまで実は速度が出るんじゃないか?なんて甘い期待を込めて実験を開始します。
今回の実験に使うSSDは2種類。両方ともPCIeを利用してM.2スロット増設インターフェースボードを介して接続するM.2 NVMeのSSD。ウエスタンデジタル社の500GのSSD2種。WD BLACKといわれるWDS500G2X0C(PCIe x4)とWD BLUEといわれるWDS500G1B0C(PCIe x2)。表面的な大きな違いは読み書きの速度でBLACKがRead 3,400MB/s、Write 2,800MB/sでBLUEがRead1,700MB/s、Write1,450MB/sとなっています。
なぜこの2種類で実験したかというと、ひとつはThunderbolt3のボトルネックである2,750MB/sを超える性能のあるWD BLACKのSSDはどの速度で頭打ちになるかという興味と、Thunderbolt3のボトルネックより下であるWD BLUEのSSDは本来の性能をどのぐらい発揮できるのかということを知りたかっただけなんですけどね。
Thunderbolt3を接続するPCIeの拡張ボックスはeGPU用の拡張ボックスの「Sonnet eGFX Breakaway Box」(本来の使用方法とは異なります)で代用しました。
WD BLACKは2,750MB/sの壁に阻まれReadは3,400MB/sには届きませんででしたが、Writeは数字が出ています。
MacではPCIe 3.0×4をテストするハードが存在しないので、Windows機でテスト(WD BLACK)するときちんとRead 3,370MB/s、Write 2,517MB/s出ました。
Thunderbolt3のボトルネックやはり(転送限界値)は「2,750MB/s」
とはいえ、外付けでPCIe 3.0×4(32Gbps=4GB/s=4000MB/s)の機能が使えるというのは、数年前のデスクトップPCよりもノートパソコンに拡張性ができたということですから、うれしい話なんですけどね。