「あといくつ寝るとMac Pro」最高グレードはいくらなんだろう?なんて楽しみは尽きませんが、現実的に発売直前のMac Proを搭載CPUのラインナップから考察してみることにします。
多くのXEON自作系のWindowsユーザーはご存知のことと思いますが2019年の10月頭にIntelからXEON W-2200シリーズが発表されました。11月から順次提供予定との事(ASCII記事)。
実はAMDの「ライゼン(Ryzen)」が7月に発売されました。9月には16(32)コアの最上位機種も発表された事でIntelは対抗的な位置づけにあるCPUを値下げをしないといけなくなりました。
今までのRyzenは同じスペックでもIntelと同等とは言えないところが部分的にありましたが今年のRyzen 9は違っていました。Intelに大幅な値下げをさせるまでのスペックとなって登場したのです。
その値下げされたお得なCPUのひとつがXEON W-2200シリーズということになります。
ではなぜそんなことがMac Pro 2019の発売に影響があるんだということですが、Mac Pro 2019のラインナップにあるCPUはXEON W-3200系といって価格が強気な価格設定のCPUです。W-2200シリーズはこのW-3200の性能アップ版であり価格が大幅に安くなったバージョンで、Mac Pro 2019のCPUラインナップ構成が下位グレードとかぶっているからなんです。
例えばMac Proのラインナップにあるエントリーグレードの8コアを例に取ると
次は12コアのを比較してみると、性能が上がり消費電力が下がって5万円も値段が安い!
16コアはW-2200シリーズにありませんのでこのシリーズの最高グレードである18コアとMac Pro搭載予定のW-3200シリーズの16コアを比較してみます。
W-2200シリーズは最高グレードがこの18コアのW2295ということになります。W-3300シリーズはMacPro 2019の最高グレードである28(56)コア(メモリ最大2TのMシリーズ)は7,453ドル(807,207円)ですからこのあたりの購入を検討されている方には関係ない話ということになるのでしょうが、、、。
何が言いたいのかと言えば、Mac Pro 2019がHPのスペック通りに発売されるとするならば、購入ユーザーは損を覚悟で購入をしなければならなくなるということです。
24コア、28コアの購入を検討されている方はおそらくお金の問題は考えてない方だと思いますし、選択肢が他にはありませんので仕方がないことでしょうが、それ以外の8〜16コアの購入を検討されているユーザーはこの事を理解してもらいたいと思います。
スペックを変えて新しいCPUを搭載する可能性は無いのか?
可能性は低いですが、ありえるかもしれません。ただ、IntelのHPでもまだW-2200シリーズのソケット形状(CPUを基板に接続する端子の形状)を発表していません(2019年10月24日現在)。
W-3200シリーズとW-2200シリーズとのソケット形状が違う場合はロジックボードの再設計が必要になるので、この時期のMacProのローグレードのW-2200搭載の可能性は低いということになるのでしょう。
ただ、どちらにしてもメモリスロット数は上位の24コア、28コアと他機種では変わってくるでしょうから、ローグレードの発売日をずらして販売ということもあるのでしょうが、アメリカ国内での生産予定であることを考えると現実的には難しいかと。
ソケットがW-3200と同じ「FCLGA3647」だった場合は価格を下げてW-2200が搭載される可能性は十分にあると思っています。
※ソケットはW-2100シリーズと同じ「FCLGA2066」でしたので、MacPro 2019にはこのW-2200シリーズが搭載されることは現実的にはなさそうです。
もし、アナウンス通りの構成で発売されたら!大幅に値下がりした機能アップの最新版を買わないで、高い価格のままの型落ちを購入する感じ?
そうなれば(AppleがOSレベルで適合させるかどうかの問題はありますが)、いちばん安い8コアを買って7万ちょいのW2295に載せ換えるというのが選択肢として一番楽しそうではあります(改造大好きなボブズマックとしては)。
↑はできないことが判明しました。でも、かなり技術的な難易度は高いですがiMac Proと同じソケットですので、もしかしたらiMac ProはこのW-2200シリーズが搭載できるかもしれません。
まあ、どう転んでも発売が楽しみなMacPro 2019ですね。
※W-2200シリーズとW-3200シリーズはメモリスロットの対応数が4、6と違いがありますので単純に価格とスペックというだけの比較ができない点があるとこは記しておきます。
注釈: 2019年10月30日加筆
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