Ankerが、M1搭載のMacBookを3台の外部ディスプレイに出力できるなど、249.99ドル(32,000円)の10in1 USB-Cハブを発表しました。これは、デフォルトでは1台の外部モニターにしか出力できないAppleのM1搭載MacBookの弱点を克服するために開発された商品のようです。
Anker 563ドックは、USB-C、USB-A、3.5mmオーディオ、イーサネットなど、合計10ポートを備えています。しかし、最も注目すべき点はディスプレイコネクタで、30Hzで4Kまで対応するHDMIポート(低解像度時の最大リフレッシュレートは不明)、最大60Hzで2K(別名1440p)対応の2番目のHDMIポート、同じく60Hzで2K対応のDisplayPortで構成されています。
最初のHDMIポートは4Kで30Hzまでしか出ないので、接続したモニターは特に滑らかな使用感を得られないということです。しかし、ビデオコンテンツ(30fpsを超えることはほとんどありません)や生産性ソフトウェアの視聴に使用するのであれば、それは問題ではないかもしれません。2つ目の重要な制限は、M1 MacBookをこれだけの数のモニターに出力するにはDisplayLinkソフトウェアをインストールする必要があることです。ソフトウェアを利用した外部機器の制御は結果が不安定になる事が多いです。
競合アクセサリーメーカーのHyperは昨年、M1 MacBookから2台のディスプレイを駆動するように設計された2つのUSB-Cドックを発表しました(このハブは、M1 MacBookから2台のディスプレイを駆動するように設計されています。(このハブはドライバ不要のプラグアンドプレイであると宣伝していますが、それでもインストールが必要なソフトウェアがあります)。
また、M1等のAppleSiliconのMacも外部GPUを使用しない場合のIntelチップと同様にオンボードのメモリをGPUのメモリとして振り分けます。そういう意味では8GB、16GBのM1 Macは1台の外付けモニタに制限して使用するのがメモリの容量的には本当は良いのかもしれませんが。
どうしてもというユーザーには朗報ともいえるかもしれませんね。
ディスプレイコネクタ以外では、Anker 563ドックは、ホストマシンに最大100Wの電力を供給できるUSB-Cポート、1Gbps Ethernetポート、データ転送速度5Gbps、電力供給30WのUSB-Cポート、5Gbps、7.5WのUSB-Aポート、480Mbpsのデータ専用USB-Aポート2つを搭載しています。ドックへの給電用にDC入力も備えています。
外部モニターの接続数の制限は、第1世代のApple Silicon MacBookにとって残念な制限事項でしたが、新しいM1 ProとM1 Max搭載機は、複数の外部ディスプレイをネイティブにサポートしています。Appleが噂するM2搭載MacBookが発売されたときに同様の制限があるかどうかについては公式な発表がありませんが、複数のディスプレイを接続するために高価なハブが不要になるといいですね。