出張先にモバイルストレージを持ち運ぶことは多いですよね。私も必ずUSBメモリとUSB接続のSSDは必ず持って行きます。
どこかに置き忘れたときのデータ流出の怖さってありますよね。ないと信じたいですが、打ち合わせの途中で昼食に出かけたりするときはテーブルに置いていった時にデータを抜かれることも無いとは限りません。
セキュリティーキーが付いたUSBメモリやセキュリティー対策のソフトなども出ていますが、Mac OSはAPFS(High Sierra以降)に純正で強固なセキュリティーがあることを知っていますか?
方法はいたって簡単です。アプリケーションのユーティリティーフォルダに入っているディスクユーティリティーを開きます。
暗号化するディバイス(USBやSSD)を選択して、APFS(暗号化)を選択し、パスワードを入れます(方式は「GUID パーティションマップ」でOKです)。
以上で完成です。
※初期化が必要ですので現在のファイルは削除されるのでバックアップを取ってから暗号化してください。
ここまでは色々なHPに書かれている内容とそう大差は無いのですが、ボブズマックとしてはここから暗号化と非暗号化の速度の違いを検証していきます。
実は別の記事のテストをしているときに、あれ?前回の測定よりSSDが遅くなってる。変更した覚えがあるのはAPFSの暗号化をしただけ、、、。
あ、そうか暗号化したら解析しながらファイルを開いているから速度が遅くなるのか!(当たり前といえばあたりまえ)という事実を発見しました。
どのぐらいの違いがあるのかをこの3種類のデバイスで測定してみます(すべてAPFSフォーマットで暗号化の有り無し)。
- ORICO(Inside WD BLUE WDS500G1B0C)USB 3.1 gen2(10Gbps)
- Samsung製SSD(MU-PA500B/IT)USB3.1 gen2(Max 540 MB/s)
- シリコンパワー USBメモリ 32GB USB3.0(SP032GBUF3J80V1TJA)
結果としては約90%〜20%まで幅がある形で速度が低下することがわかりました。SAMSUNGのWrite100MB/sという数値ですが、最初は400MB/s程度出ていました。なぜか、テスト回数を重ねるとどんどん速度が低下して100MB/s前後で安定しました(明確な理由は不明)。その他のデバイスも同様にテストをしたのですが、、、。
携帯するデバイスはAPFSの暗号化しても十分に使える速度を維持することがわかりました。
もし仮にパスワードを忘れてしまったらどうするか?
APFSで暗号化したデバイスはパスワードの有無にかかわらず接続状態だと、ディスクユーティリティーで初期化はできてしまいます(パスワードが無くて文鎮にならない対策かと)のでご安心ください。
重要なファイルがそこにしか無い場合はパスワードを忘れないようにですね!