デザイン事務所の現場目線でApple関連の情報を発信。

ついに帰って来た!Boot Camp上のWindows 10 Version 20H2(Windows Insider Program)でeGPUが使えるように!

eGPUThunderbolt3BOOTCAMP

過去の記事でeGPUがWindows10で使えるようになったとの記事を書きました。しかし使えたのは「Windows10 1903」のひとときの間でした。

Windowsのアップデートが出る度に、eGPUをThunderbolt3で接続して実験を続けてきました。

先日は外付けのモニタに表示が出るもフリーズして撃沈しました。でも、表示が出るという前向きな変化もあったので、期待感をもってはいました。

ついに2020年9月21日にeGPU in BootCamp環境が復活です(笑)

まずは動画をご覧ください。

動作環境は前回と同じで

MacBookPro(15-inch, 2018、2.9 GHz Intel Core i9、メモリ32 GB、Radeon Pro Vega 20)、eGPU(eGFX Breakaway Box 650)でBENQ PD3200Uに4K接続。Radeon VII(MSI RADEON VII 16G

ではどうすれば使えるようになったかを解説します。

まずはWindows 10 Version 20H2(要Windows Insider Program登録)にアップデートします。この際にAMDのドライバアップデートも同時にアップデートされます。

注意が必要なのはアップデートをしている際はMacで使えるThunderboltの機器、USB機器は外した状態でアップデートします。再起動がかかり無事にアップデートが終了します。

次にeGPUが接続されたThunderbolt3ケーブルを接続します。

ここで、外付けのモニタにも画像は表示されますが、キーボードを含めてフリーズした状態になります。

しばらく、放置しておくと、MacBook Proの画面が暗転します(電源ボタンを軽く触ると画面復活しますが、どのキーを押しても反応なしのフリーズ状態)

下に理由は書きますが、この放置する事が重要で、回線環境にもよるのですが5分ぐらいは我慢して強制終了させたい気持ちを我慢してください。

このなんとも言えない時間にWindowsがeGPUを認識してドライバを自動的にインストールしているみたいなんですよね。下の写真を見てもらえればわかりますがダウンロード元は「ウィンドウズストア」となっています。

次に、電源ボタンを長押しして強制的にウインドウズを終了させます。

強制終了後に起動して、うまくドライバがインストールされていると「通知」に上の画像ような画面が表示されます。

左下のびろーんと出るやつからAMD Radeon Softwareのアプリを起動させてみると問題なく起動されました。

今までのうまくいかない状態の時にはAMDのドライバを立ち上げると「このドライバはこの機器には対応していない」ような故のメッセージが出ていました。

そういう意味では、AMDのアプリがeGPU接続状態で起動することだけでも感動モノです。

Radeon VIIを認識している画面を見るとなおさら感動がありました。

前回の使用可能な状況では「AMD Radeon Setting Lite」という謎ソフトがインストールされることによってeGPU環境が構築されていましたが、今回は通常の「AMD Radeon Software」で起動しているというところが、今後も引き続いて使えそうな可能性を示唆している気もします。

現状考えられる注意点

  • ただ、初回の接続時に普通に使用できるわけではない為、意図して組み込んでいる訳ではない(デフォルトとして使える状況ではない)。
  • AMDとしてはAppleの問題でなので、弊社としては対応のしようが無いとのコメントしていて、BootCamp向けのドライバが更新され使えるようになった訳ではない。
  • BootCampとMac OSとの依存は関係ないと思われるが、現在の私の環境はBig Surのパブリックベータ 11.0 Beta(20A5364e)
  • とはいえ、AMDドライバのダウンロード元は前回と同じ「ウィンドウズストア」なので、一時的な成功の可能性も(ただ、今回はAMD Radeon Softwareであるし、前回のように2重にドライバが入っている状況でもない)。
  • Windows Insider ProgramでのBetaプログラムだからできている可能性も高い。前回の1903で利用できたときもインサーダープログラムのバージョンだった。

引き続き、見守っていこうとは思いますが、とりあえず、ソースコード等を触ること無く使用できる状況ができたので、取り急ぎの報告です。

上記の方法で私同様にうまくいった方の中でBootCamp環境でeGPUを使ってAMDのグラフィックカードをコレからも使いたい方へ!

このままの状況を維持して、今後はWindowsのアップデートをしない様にしてください。

これ重要です。昨年の6月にうまくいって以来、しばらくの間(少なくとも1年間)はeGPUが使えない期間が続いていました。私も心の中ではWindows 10 1903バージョンのままアップデートしないでWindowsのゲームの世界を引き続き楽しみたかった。というのが本音です。うまくまくいっている今だからこそ、この環境を維持し続けるのです!

私が人柱としてアップデートをし続けていきます。引き続き当ブログを覗いてやってください。

明日は久しぶりにBootCampのWindows環境でeGPUの性能チェックの為にベンチマーク祭りして楽しみます。

※急ぎの執筆ですので、今後加筆修正する可能性がありま〜す!

記事検索

人気記事

Mac mini 2018のオプションの10Gb Ethernetはのどぐらいの速度(実速)?


iPhone 15 Pro MAXのRIMOWA(リモワ)のケースのレビュー。なぜ、そこ変えなかったんですか?


M1 MacとAVアンプを接続して空間オーディオを楽しむ「Macでサラウンド」


Apple MusicでHi-Res(ハイレゾ)音源をどのようにして見つけるか?また、Hi-Res(ハイレゾ)音源はデータ量が多いので注意が必要。


M1 PROとM1 MAXの最大メモリ帯域に関する考察。


News

DVDFab13のApple silicon版がダウンロード可能に。


FFmpegのARM(AppleSilicon)版の6(バイナリ)が配布開始されています。


Public Betaユーザー向けに「macOS 13.3 Ventura」が配布されています(アップデート注意)


Apple macOS Ventura 13.2.1を配布開始。パイオニアのBlu-ray(ブルーレイ)接続問題が解消か?


Ventura (13.1から)13.2にアップデート後、IntelMacで外付けBD Driveを認識しない問題