先日までは過去記事に書いたUSB3.1gen2(10Gbps)の価格帯の安い外付けのケースを利用していましたが、出先での動画撮影データの授受が増えてきたためにThunderbolt 3接続で利用できる「OWC Envoy Express」(Thunderbolt 3 NVME M.2 SSDケース)を導入してみました。
このケースはNVMe M.2のSSDを入れることでThunderbolt 3接続でSSDにアクセスできるという外付けのケースです。
同じような形をしていますがSATA形式のM.2のSSDは利用できませんので注意が必要です(過去記事参照)。
ORICOのケースと比べると若干大きいですが、商品の高級感はあります。私としてはいつも持ち歩いている「Amazonベーシック ポータブルケース ポーチ カメラ/携帯電話/GPS用 ブラック」にすっぽり入るのでサイズ的には満足しています。
SSDを装着していきます。
Thunderbolt 3ケーブルはが中のコネクタに刺さっている形状ですのでケーブルの長さを変えたり、ケーブルの破損時に交換ができそうな形状です。実際弊社にあるThunderbolt 3ケーブルと比較をしてみましたが、入りそうなものもあれば大きさ的に難しそうなケーブルもありました。このあたりは要注意ですね。
では実際のどのぐらいの速度が出るのか検証していきます。
今回測定に使用したのは「Western DigitalのWDS500G2X0C(PCIe x4)500MB」と「Crucial SSD P5 CT2000P5SSD8JP(PCIe x4)2TB」です。
上がWD_Black、下がP5です。「OWC Envoy Express」はThunderbolt 3の転送限界である2,750MB/sは出ない事は知っていましたので、まあ、順当な数字かなと。ORICO(Thunderbolt 3 NVME M.2 SSDケース)等はPCIeケースに接続したのと同じぐらいの速度が出ているようですので純粋に速度を求めるのであれば、そういう選択もありだと思います。私は、OWC(Thunderbolt 3 NVME M.2 SSDケース)が12,800円でORICO(Thunderbolt 3 NVME M.2 SSDケース)が16,800円(2020年12月4日)だったので価格とブランドイメージでOWCをチョイスしました。
ちなみにWD_BlackをPCIeカードでケースから接続した状態でサンターボルト3接続した場合の速度は下記です。
SONNETのEcho Express SE ⅢにNVMe SSD接続ボードをさして接続しています(詳しくはこちら)
1,000MB/sぐらい速度の差があるのがわかります。どちらにしても、シーケンシャルRead:3400MB/s シーケンシャルWrite:2900MB/sなどの高性能なSSDであったとしてもMacの外付けとして使用する場合には上記のグラフの速度あたりが限界となってくるようです。
まとめ
Thunderbolt 3で接続できるという安心感と実際の現場でのデータのやりとりと考えればこんなものかなという感じです。
ただ、私の場合は外付けのPCIeボードで動画編集をする為の場所を確保しているのでこの選択をしましたが、唯一の外付けSSDを構築するのであれば「OWC Envoy Express」ではなく、きっちり2,750MB/sに近い数字がでるケースを購入すると思います。