M2 MacBook Airのメモリ帯域はスペックに限らす100GB/sと発表されました。
どういうことかというと、搭載されているメモリがM1と同じLPDDR4x-4266ではなく、M1 ProおよびM1 Maxと同じLPDDR5-6400を採用している可能性が高い(上記の説明にもLPDDR5メモリを採用していると書いてある)。
前の記事に詳しく書いているので計算式等はそこを見てもらいたいのだが、6400Mhzのメモリを採用しているので、メモリ1つあたりの最大転送データは51.2GB/sとなる。
全ての種類において100GB/sをAppleが公言しているということは、デュアルチャンネルを利用して2つのRAMで102.4GB/sという仕様になっていることが推測できます。
あまり見たことがない独自のメモリを搭載している可能性がある
どういうことかといえば、M2 MacBook Airは全てのモデルで2つのメモリを搭載している事になる。
- 8Gモデル(LPDDR5-6400/4G X 2)
- 16Gモデル(LPDDR5-6400/8G X 2)
- 24Gモデル(LPDDR5-6400/12G X 2)
おそらくM1/M2の仕様上メモリは2つしか搭載できないのかもしれない。でも、市場は16G以上のメモリを要求していると言うことで24Gモデルは世にも珍しいLPDDR5-6400/12BG変態メモリを搭載したPCということになります。
普通は8GBに4GBを追加して12GBという使い方はありましたが、12GBを単体メモリでというのはあまり見たことがありません、
そんな中途半端な12GBよりも汎用性の高い16Gを採用して32GBメモリにしなかったのには、理由があるのではと考えています。
CPUやGPUといったチップ内すべてのコンポーネントがメモリアドレスを共有している、ユニファイドメモリという特殊な構造をAppleSiliconは採用しています。
スペースの関係上8GBが今までの技術の最大値。高度な技術革新で今回発売されたM2 Macでは12GBまで搭載することが可能になったと考えるのが自然です。今回のM2 Macの発表で私の中ではこの搭載メモリの増加がいちばんの興味深い出来事でした。
Appleとしては高性能モデルはメモリのマルチチャンネルを使用してメモリ帯域を確保したいという戦略。
M1 MAXの64Gモデルでは400GB/s(8GBメモリを8個)、M1 PROの32Gモデルでは200GB/s(各8GBメモリを4個)搭載するという構成で製品を作っています。
廉価版という位置づけのMacBook Airはデュアルチャンネルに制限している事で差別化しています。
12GBメモリがなぜこれほど興味深いかというと、M2 MAX/PROはメモリ搭載容量が増える可能性がM2 MacBook Airの発売で示されたからです。
12GBの変態サイズのメモリがM2 MAX/PROに搭載されるとしたら
- M2 MAX(12GB X 8)96GBメモリ
- M2 PRO(12GB X 4)48GBメモリ
と言う可能性が考えられます。価格は高くなるでしょうがノートパソコンで全てをというユーザーも多いと思います。今後の動向に注目です。
あくまで推測と妄想ですが、なかなかおもしろい。