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M1 MacとAVアンプでApple Musicのハイレゾ(Hi-Res)再生を体感。

AVアンプHi-ResAudio

ハイレゾ(Hi-Res)って何?

簡単に言うとCDは情報量は少ないのでもっと沢山の情報量を再生できる規格とでも申しましょうか。

サンプリング周波数というのがあって、音は元々アナログなのでその音源を1秒間にどのぐらいの情報を記録して、再生できるかという数字です。下記がそのサンプリング周波数になるのですが数が大きいほど情報量が多いと思ってください。

44.1kHz / 48kHz / 88.2kHz / 96kHz / 176.4kHz / 192kHz / 352.8kHz / 384kHz

  • CDの音源は44.1kHz
  • HDMI経由での出力や昔あったDATなどは48 kHz(Appleではロスレス)
  • USBからデータをデジタルデータに変換して出力、もしくはDACからヘッドホンへつないで利用可能なのが 88.2kHz / 96kHz / 176.4kHz / 192kHz (Appleではハイレゾロスレス)

Appleのハイレゾロスレスは192kHzが上限なのでそれ以上は考えないことにします。


ハイレゾ(Hi-Res)を再生するのは何が必要?

ヘッドホンを利用するか、アンプを利用してスピーカーから聴くかで接続方法が変わります。

上の図がDAC(D/Aコンバーター)と呼ばれデジタルをアナログへ変換してくれる機械を使ってヘッドホンに直接つないでハイレゾを楽しむ方法です。

高級なヘッドフォンだとハイレゾをより楽しめると聞いたことがありますが、残念ながら私は持ってないです。


これが今回私が試したパターンでDDC(D/Dコンバーター)を利用してUSBから光デジタルに変換してそのままアンプに接続する方法です(接続の方法は前記事を参照)。USB入力ができるアンプはそのままハイサンプリングが利用可能な製品もあるようです。

私は少し前の「FX-AUDIO- FX-D03J(96kHz)」を使っていますが、今は24bit 192kHz出力が可能な「FX-AUDIO- FX-D03J+」が4,480円で販売されていますので、新たに購入される方はこちらをおすすめします。


HDMI接続だと48 kHzのサンプリング周波数までしか対応していませんので上記のような接続が必要になります。

普段はHDMIケーブルで上の写真のように接続していますが、これだと48 kHzまでの接続しかできずロスレスオーディオしか再生できません。


ハイレゾ(Hi-Res)が再生可能な環境になっているか確認する方法。

Audio MIDI設定(Apple付属の純正App)Application→ツールの中にあります。このアプリを開いてそれぞれの機器を確認してみてください。

ファオーマットの項目から「88.2kHz / 96kHz / 176.4kHz / 192kHz 」が選べるようになってれば成功です。

HDMIで接続した時
DDAを利用して接続した例

私の「FX-AUDIO- FX-D03J(96kHz)」は96 kHzまでしか対応していませんので限界がここだとちゃんと表示されます(これでも十分Hi-Resです)。HDMIはマルチチャンネルは可能なのですが、48.0kHzまでしか使用できないのがわかります。

Macの「Audio MIDI設定」に関しては過去記事の「Macでサラウンドを再生するその前に「Audio MIDI設定を変更する」が必要です。」と「M1 Macで光デジタル出力を利用してより便利なサラウンド環境を構築する。」を参照ください。


配線と確認ができましたので、次はAVアンプの設定を進めていきます。

私は「Denon AVR-X1700H」を使っていますので、AVアンプのリモコンで設定をしてやります。

普段は「Mac」と書いてある設定を利用していますが、ハイレゾ(Hi-Res)を楽しむ為に新たにチェンネルを作成し、映像はHDMIから取り、音声はデジタルの光端子からという設定を作りました。

入力は光デジタル(OPTICAL)を選ぶのを忘れないようにしてください。

こうしておくことで、アンプのリモコンの切り替えと左上のサウンドの切り替えをするだけで必要に応じて使い分けすることができます。


Apple Musicのハイレゾロスレスを再生してみる。

まずは、Apple Musicの設定から「ハイレゾロスレス」を使えるように設定をします。

このように、アラートで大丈夫か?と聞いてきますが、ここは迷わず「ハイレゾロスレスで続ける」を選びます。


ハイレゾロスレスかどうかを確認する方法

ハイレゾの音源はマークが出ますので、このマークをクリックするとハイレゾロスレスかどうかを確認することができます。これはアルバムのイーグルスのHotel Californiaです。ちゃんと「ハイレゾロスレス」の表示が出ています。

同じホテルカリフォルニアでも、MTVのアンプラグドのバージョンは普通のロスレスまでしか対応していませんでした。表示は「ロスレス」です。


実際にハイレゾの音はどうだったのか?

視聴の方法としては「Audio MIDI設定」でサンプリング周波数を単純に変更してやるという視聴方法をとりました。192kHzまで対応している音源を96.0 kHzで聴いているのだから、それを44.1kHzで聴くのもOKという理屈です。

接続方法等で違いを検証するのが良いのでしょうが、その辺りはオーディオファンの方々にお願いするとして。

アンプの設定はメインのスピーカーのみで鳴らす「Direct」を選択しました(メインのスピーカー + サブウーハーのStereo設定は違いがわかりにくかったので)。

視聴した音源は宇多田ヒカルさんのリマスター版の「Automatic」とイーグルスの「ホテルカリフォルニア」をメインに聴いてみました。


明らかに音の情報量の違いは認識できる。

ハイレゾ音源自体そのように違いがわかるように作られているのだとは思いますが、96.0 kHzと44.1kHzでは明らかに音の情報量に違いがあるなという印象を受けました。44.1kHzでは聞こえていない音が鳴っているといいますか、、、。

私のスピーカーはDENONのSC-CX101-Mというそれほど高級なものではありませんので、大型の良いスピーカーで聴くとより違いがわかるのかもしれませんね。

色々な方が、このハイレゾに関しては実は差が無い、人間の耳ではわからない等の意見を言っています。

私としては元々録音の段階でハイサンプリングで録音していない音源がそれ以上に理論上はならない。でも、ハイレゾの音源として違いがわかるように技術的にアップスケーリング(補正)等を利用しているので、音源自体に違いはあるものだと思っています。音とか音楽を楽しむというのがオーディオの主軸ではありますが、新しい技術を楽しむものもありだとおもっています。

オーディオマニアの自己満足といった感じですが、結構面白かったですよ。

是非皆さんも楽しんでみてください。


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