MacBookPro2018の内蔵GPUのVega20とeGPU(eGFX Breakaway Box 650)に接続したRadeon RX 580(MSI Radeon RX 580 ARMOR 8G OC) 、Radeon VII(MSI RADEON VII 16G)(※1)でどのぐらい違いがあるかを実験してみました。
実験条件はMacBookPro(15-inch, 2018、2.9 GHz Intel Core i9、メモリ32 GB、Radeon Pro Vega 20)をクラムシェルモードでBENQ PD3200Uに3008×1692(6016×3384)で接続(内蔵GPUはHDMIケーブルでモニタに直接接続)。普段仕事で使用しているのと同じ環境です。
・Geekbench 4(OPEN CL、METAL)
・Unigine Heaven Benchmark 4.0
・Adobe After Effects CC 2019レンダリング時間(※2)
Adobe After EffectsのレンダリングでVIIが一番遅かった要因としては下のグラフのGPU使用率にあるのではないかと(グラフの使用率が上がってるところがAeのレンダリング中の様子)。LuxMarkやHeavenのベンチマークでどのGPUもグラフがMAXから落ちることが無かった所をみると、AdobeのAeは最適化ができていないのかもしれませんね。
LuxMarkでGPU(グラフィックボード)にのみ負荷をかけたときのCPUの温度変化のグラフです。
明らかに違いますね。内蔵GPUではグラフィックチップの発熱につられてCPU温度も上がってしまうようです(上グラフ)。外付けのGPU(eGPU)に負荷をかけた時にCPUの温度が上がることはありませんでした(下グラフ)。Macの発熱を抑えるという意味でeGPUを使うのもありなのかもしれませんね。
知り合いのデザイン事務所ではAfterEffectsのレンダリングが途中で落ちる特定の動画ファイルがあったようですが(MacBook Pro 2017使用時、MacPro2013では最後までレンダリングできる)、eGPU(Radeon RX 580)を使用し始めて最後までレンダリング出来るようになり、時間もかなり短くなったらしいです。
これはMacに限らずCPUが一定以上の温度になると動作を一時的に低速にして温度を下げようとするからで、高負荷の作業をしていると、結構あるあるな現象です。特に高性能なCPUを搭載したノートパソコンでは起こりやすいです。内蔵GPUの発熱の影響をうけないeGPUはCPUの発熱による速度低下を緩和できるようですね。
結論としてはeGPUはThunderbolt3端子を持つインテルグラフィックスのMac(MacMini、Macbook Pro 13inch、Macbook、MacBook Air等)にはeGPUは特におすすめです(今のところはRadeon RX580で十分)。Radeon Pro Vega 20をチョイスした私のMacBook Pro 15inchはeGPUは今のところはあまり意味が無いようです。
10万近くするRadeon VIIを買ってしまった私は完全に人柱か!?(その機能がフルで発揮できる日を期待)。
※1 MacOS Mojave 10.14.5以上でなければRadeon VIIは使用できません。
※2 仕事用の3分程度の動画ファイル(色調変換、多少のエフェクト、イラストレーターファイルのはめ込み、移動程度のYouTubeの広告動画)。
※2019年8月1日加筆
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