「eGPUの消費電力はどのぐらいですか?」という質問をいただきましたので、調べてみました(電源タップで簡易的に電力量を測定)。
eGPUの消費電力ですが、MacBookProにもここから給電しているので、eGPU + MacBookPro 15インチの消費電力となります。
詳しいスペックはeGPUが(eGFX Breakaway Box 650)、GPUがRadeon VII(MSI RADEON VII 16G)、MacBookPro(15-inch, 2018、2.9 GHz Intel Core i9、メモリ32 GB、Radeon Pro Vega 20)、Radeon VIIのディスプレイポートで外部ディスプレイに接続という環境です。
まずはアイドル時の消費電力。普通にブラウジングやイラストレータ作業をしている時の消費電力は約49W〜60W程度と電球を一日中つけている感じです(今はほとんどLEDだから電球比較も古いですが)。
次は「LuxMark 3.1」でMAXにGPUに負荷をかけたときのワット数。
260W〜290Wという感じです。eGFX Breakaway Box 650はノートパソコンに最大で87Wの電力供給できるようですから、CPUに負荷をかけるともう少し数値が上がって最大は300Wぐらいになるのでしょうか?(テスト以外でそこまで使うことはほぼ無いですけれど)。
MacPro 2009はレンダリング中には最大で450Wを超えていたようなあった気がするので、消費電力が多い「Radeon VII」を使っている割には結構燃費がいいような気がします。
新型MacPro 2019は1400W電源だとか、、、。私のMacPro 2009は950W電源でした。
少し真面目な話なのでスルーしていい話ですが、会社においても電気代は結構大きな支出を生む要素です。950WのMacPro 2009はアイドル時で150W程度でAfterEffectsの動画のレンダリングや、高負荷の作業で300W〜450W程度を消費しています。
新しく、それよりも性能の高いMacBookPro + eGPUと比較をすると約100Wの消費電力が時間あたり余分にかかることになります。イラストレータ作業や通常作業時でも100W近くの差が出ています。
MacPro 2009が平均200Wの消費電力を使っていると仮定すると、1時間あたり200W/h(100w/hで3.6円)分の電気代がかかると計算すると8時間稼働で月に20日働いた時には1,152円。MacBook Pro + eGPUが平均で100W/hで576円。ひと月の電気代の差は576円変わることになります。スタッフ数が5人だと2,880円の電気代が余分にかかる計算になります。結構、大きな負担ですよね〜。
その昔、電気代込みの家賃で事務所を借りていたときに、漏電の可能性もあるからと大家さんが私の事務所にあわてて電気メーターがつけたのを思い出しました。その頃はPowerMac G5とMacPro 2008が混在していた頃でスタッフも多く、毎日12時間以上は仕事していたので、電気代が激しかったんでしょうね(すみません大家さん)。
測定の結果から推測すると、瞬間最大の使用量を考慮しているのが電源で通常の最大値はほぼその半分の消費電力という感じというのが結果でしょうか。
時代の進化したMacPro 2019はツインのPro Vega2枚使用で最高のCPUを選択してMAX700Wとかになるんですかね。通常使用では100W/hを切るぐらいではないかと考えています。
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