先日出張先で充電用に持ち歩いているANKER製のUSB-Cケーブルをそのまま外付けのSSDで使っていたら、なんだかいつもより遅い。「なんでだ〜!」というわけで今回はUSB-Cの形状のケーブルに関しての実証を行ってみます。
今回はUSB-C形状のケーブルを6種類用意しました。
右から①SAMSUNG製 C to Cケーブル(ポータブルSSD付属)、②Sonnet製 Thunderbolt3ケーブル(eGPU付属)、③ANKER製 C to Cケーブル、④Apple製 C to Cケーブル(MacBookProに付属)、⑤ANKER製 C to Aケーブル、最後が⑥IQOS製 C to Aケーブル(IQOS付属)。
まずはSAMSUNG付属USB 3.1 gen2のケーブルとThunderbolt3ケーブルで実験。
次にANKERとApple純正C to Cケーブル。
両端がUSB-C形状のケーブルにもUSB2.0規格(480Mbps = 60MB/s)も結構な頻度で存在するようです。
最後はANKERとIQOSに付いていたC to Aケーブル。
Anker PowerLine+(C to A)USB3.0(USB3.1 gen1)のケーブルですので速度は(5Gbps = 625MB/s)です。実測でその7割弱ぐらいの結果でした。USBはPCIeやSATAと比べると理論値に対する実測が落ちやすい傾向があるようですので、そんなものかなと。
今回実験したケーブルの中にUSB2.0規格のケーブルが3本(かなり高い確率ですね)。Apple製のUSBCケーブルはMacBookProの箱を開けた瞬間には「これがThunderbolt3ケーブルか!かっこいい!」と感動したのですが、実はThunderbolt3どころか、USB3.1ですらなく、ただのUSB2.0ケーブルでした。
同じANKERのC to Cでも「Anker PowerLine+」はUSB2.0、「Anker PowerLine」はUSB3.0(3.1 gen1)、「Anker PowerLine II」はUSB3.1(3.1 gen2)とそれぞれ規格が存在しますので、ポチる前によく確認をしましょう。
今回の実験にはUSB C to CのUSB 3.0(3.1 gen1)はありませんでしたが、同じSSDに接続した結果でもgen1とgen2では140MB/s(HDDの読み書き速度)もの差が生じています。
使用する機器が3.1(3.1 gen2)に対応している場合は、USB-Cケーブルも対応したものを選ぶことで速度も変わるということがわかりました。
結果。USB Cの形状にだまされるな!ケーブルを購入するときはちゃんと規格の内容まで調べること!
もう一度機器の規格とケーブルの規格をチェックしてみるといいかも。間違えていたら、ある意味ラッキーですね。